大手学習塾や予備校の大掛かりな宣伝広告によって、その存在すら知られていない個人経営の学習塾はなかなか生徒が集まらないと頭を悩ませているでしょう。
確かに、生徒募集にお金をかけ、たくさんの生徒を集め、その中で優秀な生徒が受験等で良い成績を残し、更に生徒が増え…という循環を作れる大手の方が生徒集めにおいて完全に有利であることは間違いありません。
また、立地が悪いとか、少子化が進んでいるとか集客においてネガティブな要素は探そうと思えばいくらでも出てきます。
ただ、集客というものをきちんと理解して戦略を立て、それをきちんと実践していけば、必ず生き残る道はあるものです。
今回は、集客に苦戦している学習塾の原因と対策について解説したいと思います。
なかなか生徒が集まらないとお悩みの先生はこの記事を読んで、今すぐに行動へ移して欲しいと思います。
目次
生徒が集まらない学習塾が抱える3つの原因と対策とは?
僕は集客コンサルティングと共同運営しているテニススクールを通じて、生徒集めが上手くいかない教室は様々な施策に取り組んでいるものの、空回りしているケースが多いことに気が付きました。
外から見ていると「なぜこんな的外れなことしているのに気が付かないのだろう?」と思うことも、その当事者ともなると意外と気が付かないものなのです。
では、なかなか新しい生徒が増えない学習塾が抱えている原因とそ対策をそれぞれ詳しくみていきましょう。
あなたの塾にも当てはまる部分がきっとあるはずです。
塾の存在すら知られていない
集客に苦戦している学習塾のほとんどはこれが原因です。
塾の先生や経営者が思っている以上に、塾の知名度は低いものです。
いくら素晴らしい授業をしていたとしても、知られていなければ存在していないのと同じになってしまいます。
インターネットが普及し過半数以上がスマホを持ち始めたこの時代、どうすればターゲットとなる子供やその親御さんにリーチ出来るかを考えなくてはいけません。
これまで有力な集客法だったチラシは受け取られないか受け取ってもらえても見ずにゴミ箱行き、看板やPOPはよほど目を引くようなセンスがなければスルーされてしまうでしょう。
いつでもどこでも欲しい情報に触れられるこの時代に不要な情報を与えられるのは不快でしかありません。
ただこの状況を逆手に取れば、「この辺りの学習塾はどこがいいのかしら?」と情報を欲している人が触れやすいところに学習塾の情報をおいておけば、ほぼ自動的に集客が可能だということです。
具体的な方法としては、「地域名+学習塾(進学塾、受験塾、予備校など)」というキーワードで検索されたときに、検索順位上位3位までに塾のホームページやブログを表示することが重要でしょう。
GoogleやYahoo!などにお金を支払ってネット広告を出すもしくはSEOという技術を使って検索エンジンに評価されやすいWEBサイトを作ることが必要です。
どちらにしてもターゲットとなる子どもや親御さんが学習塾を探すときに見つけやすいようにすることが大切なのです。
生徒や親御さんのニーズに応えられていない
当たり前のことですが生徒や親御さんの期待に応えられない場合、いくら塾のお問合せや見学が増えても実際に生徒数を増やすことは出来ないでしょう。
僕は、学習塾に通う生徒や親御さんのニーズは大きく分けて2つあると考えています。
1つは、学校のテストや受験で成績を残すことです。
当たり前ですが、学習塾に通う子供や通わせる親の1番の目的は勉強で成果を出すことです。(中には家にいると勉強しないからと半ば強制的に入れる親御さんもいますが…。)
そのため、指導内容や指導方法がフィットしないと入会率は高まりません。時代によって、もっと言えばその子その子によって指導スタイルを柔軟に変化させないと評価を得ることは難しいでしょう。
もう1つのニーズは、信頼関係を作ることです。
もちろん、勉強で結果を残すことが大前提ですが、本当のニーズは人間関係の在り方にあると考えています。
「本気で僕・私・うちの子のことを考えてくれている!」と思ってもらえるように信頼関係を築くことがとても重要です。
生徒や親御さんが1番欲しているのはもしかしたら愛情なのかもしれません。
一生懸命に、真摯な姿勢で1人1人に向き合うことが人を集める一番の方法だと言っても良いのかもしれません。
料金や時間帯などの設定が適切ではない
月謝、時間帯、クラス設計等のハード面が原因で生徒が集まらないケースも少なくありません。
その地域の大手学習塾や予備校の月謝の相場から大きくかけ離れていたり、学校や部活動の時間と相性が悪かったりすると「どっちにしても通えない(通わない)」と候補から外されてしまうでしょう。
親御さんは学習塾の月謝にどのくらいまで払えるのか、塾周辺の学校のスケジュールはどうなっているのか、クラスの人数やレベルは適切なのかなど細かなところに気を配ることを忘れてはいけません。
相手の生活をリアルに思い浮かべて大きな負担にならないようなハード面の設計をすることがとても重要なのです。
生徒が集まらない学習塾のまとめ
もちろん圧倒的な実績や圧倒的な宣伝広告費があれば、ここまで神経質にならなくても生徒を集めることは可能です。
しかし、この記事を読んでいるあなたは集客が上手くいかずに悩んでいるはずです。
それなら、圧倒的な努力をするしかありません。
塾の知名度を上げるためにもホームページやブログを整え、生徒のニーズに応えられるような授業をつくり、思いやりのある教室づくりをすることに全力を注いでください。
今はきっとどれかが欠けているはずです。
ただ生徒が集まらないと嘆くのではなく、原因を見つけ具体的な行動を起こしましょう。
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