今回は幼児教室の集客方法について考えたいと思います。
幼児教室は、家やマンション・ビルの一室を使って専門家や子育てを経験した個人が運営しているものや公文式のような企業が運営しているものがあります。
最近は、幼児教育が1つの流行になっており、未就学児のための英会話教室、リトミック教室、ベビースイミング教室、お絵描き教室、体操教室、公文教室など様々な分野の幼児教室が注目を集めています。
そのため、競合が急増し経営が難しい教室も出てきているようです。
あなたの教室も集客力アップを目指すのであれば、人の集め方についてきちんと学び、合理的な集客戦略を立て、それを確実に遂行するしかありません。
僕は、自分の指導方針に合った人を集める「理想の集客」の実現こそが、全てのスクール・教室ビジネスで健全な経営を続けるうえで大切なことだと思っています。
では、なかなか生徒が集まらない幼児教室が抱える集客課題とそれを解決する具体的な方法をお教えしましょう。
生徒が集まらない幼児教室が抱える集客の問題点とは?
僕は集客に関する相談を受ける際、3ステップに分けて説明をするようにしています。
ステップ1は「ターゲットにリーチすること」、ステップ2は「商品やサービスを体験してもらうこと」、ステップ3は「契約を結ぶこと」です。
幼児教室で言えば、ステップ1でお問合せや見学・体験者数を増やし、ステップ2・3で入会率(新規入会者数/お問合せ数)を高めることが出来れば新規入会者数(体験レッスン受講者数×入会率)を上げることが可能だということです。
では、それぞれの集客ステップにおいて幼児教室が抱えている課題を考えてみましょう。
幼児教育に興味のある親に効率良くリーチ出来ていない
幼児教室のターゲットは、未就学の子供がいる家庭の親です。
このターゲットに対して幼児教育の有効性やその教室の存在を知らせ、興味を持ってもらうことが集客のスタートとなります。
しかし、このスタートで躓いている教室がかなり多いように感じます。
集客や宣伝というとチラシやポケットティッシュを配り、POPをペタペタ貼り、口コミで広がることを祈り、ただなんとなくSNSやブログを更新してというものばかり…。
未だに、何の戦略性もなくやたらめったらに集客をかけている教室が目立ちます。
スマホなどの普及によって消費者の情報に対する意識は変わり、情報は「与えられるもの」ではなく「選び取るもの」に変わりつつあります。
このような時代にポストにチラシが入っていたらあなたはどうするでしょうか?
そのチラシには宣伝効果はなく、ほとんどがそのままゴミ箱に捨てられてしまうでしょう。
ステップ1の課題 教室の宣伝方法が全く戦略的ではない。
幼児教育の意義がなかなか伝わりにくい
「未就学児が教室に通う意味は本当にあるの?」と疑問に思っている親御さんは多いでしょう。
一部の専門家からは幼児教育は教育ママとパパの自己満足のために存在し、子供を消耗させているだけだという意見も出ています。
その真偽についてはここで議論することではありませんが、教室の集客のことを考えるなら幼児教育の意義を感じてもらえるような一工夫をしたレッスンが必要になるでしょう。
「絶対に幼児教育は子供の将来のためになるんです!」という一辺倒だけでは親を納得させることは出来ないでしょう。
ステップ2の課題 幼児教育の意義を理解してもらう工夫が足りていない。
教室に通うことで得られる未来を具体的に提示出来ていない
先にも書いたように幼児教室はその効果が分かりにくいのが集客において大きな障壁になっていると思います。
何のために毎月月謝を支払い、時間を費やして教室に通うのか?
幼児教室に通うということは、言い換えるならば時間とお金を子供の未来に投資するということです。
つまり、その投資に見合ったリターンが得られることを理解してもらえなければ、集客最後のハードルである入会を越えることは出来ないのです。
もちろん、ステップ2レッスンの内容がその判断の基準になるとは思います。
しかし、幼児教育という抽象的な分野だからこそ、具体的なコミュニケーションによって入会への最後のひと押しをすることが、入会率を上げる意外と重要なポイントになるのです。
ステップ3の課題 費やす時間とお金を越える価値があることが伝わっていない。
幼児教室の集客方法に関するアイデアとノウハウ
さて、生徒募集をしてもなかなか人が集まらない幼児教室が抱える集客の問題点についてここまでまとめてきました。
幼児教育の有用性に関しては賛否両論あります。
だからこそ、あなたの教室の方針に共感してくれる人を必要なだけ集めるという理想的な集客を目指すべきだと思います。
では、ここからはあなたが運営する教室を満員御礼にするために必要な具体的な集客アイデアとノウハウについて解説したいと思います。
教室の方針に合った人に効率的にリーチする仕掛けを持つ
あなたが運営する教室の方針に共感してくれる人に、その存在を知ってもらうためにはどうすれば良いでしょうか?
僕は「子供を幼児教室に通わせたい!」と思った親が最初に行動を起こしたとき、その目に1番最初に触れることが大切だと思います。
もしあなたが子供に習い事をさせたいと思ったらまず最初にどのような行動をとるのか、想像してみて下さい。
ほとんどの人が鞄からスマホを取り出して「住んでいる地域名 ○○教室」と調べるのではないでしょうか?
つまり、ターゲットが検索するキーワードを予測し、検索されたときにスクールのホームページやブログが検索上位に表示されるようにすれば、自然な形でターゲットに触れることが出来るのです。
例えば、評判の良い幼児教室を知りたい親御さんは「住んでいる地域名 幼児教室 評判」と調べるでしょうし、幼児教育の効果について興味のある人は「幼児教育 効果」と調べるでしょう。
これらの狙ったキーワードで検索上位に表示させるためには、Google等にお金を払って有料広告を出す方法とホームページやブログのSEO(検索エンジン最適化)を行う方法があります。
前者は、設定したキーワードで検索をかけられたときに支払った広告料金に応じて検索上位に表示させることが出来ます。つまり、必然的にお金を持っている教室が有利になる強者の戦略と言えるでしょう。
後者は、技術さえあれば資本の大きさは関係ありません。僕はこの方法を使って共感してくれる人を集めることをおすすめしています。
どちらの方法を取るにしても、狙ったキーワードでホームページやブログを上位に表示させることが現代集客の基本と言えるでしょう。
ステップ1のポイント ターゲットの行動に対して1番にリーチする。
目に見えない成果を見せる技術を身に付ける
指導方法や内容に関しては「こうすれば絶対に良い!」という正解はないと思います。
特に将来のためのベースづくりが主目的の幼児教育は目に見える成果が出にくいため、指導内容について理解してもらうことが難しいでしょう。
そのため、目に見えない成果を目に見える形にして子供や親に示す工夫が必要だと思います。
なぜなら、幼児教育の専門家ではない親にとって、いくら幼児教育は将来に生きるものだと頭では理解できていたとしても、目に見える成果がないというのはモチベーション維持の面で厳しいからです。
例えば、60分間のレッスンだったら50分間は子供のために必要なレッスンを行い、残り10分間は子供や親にその成果が出ていること見せるための時間にすると良いでしょう。
もちろん、子供の未来のためになる内容が最重要です。
しかし、それを続けてもらえるように見せ方にこだわることも大切なのです。
ステップ2のポイント 見せ方も工夫し、子供・親目線で満足度の高いレッスンを作り上げる。
子供と親の背中を押せるようなコミュニケーションをとる
教室の見学や体験に来る人は必ず「教室に通ったらうちの子は将来有望だろう!」という期待と「教室に通う意味が本当にあるのだろうか?」という不安を併せ持ってやってくるということを忘れてはいけません。
もちろん、この2つの感情は未来というわからないことに対して起こるものなので、先生もどうすることも出来ません。
しかし、知識と経験のある第三者として客観的な目線から、親の不安を解消し期待を膨らませるようなコミュニケーションを取ることは可能でしょう。
ステップ2のポイントとして挙げた「見せ方」にも通ずる部分がありますが、時間やお金をかける意義があることを丁寧に説明することは集客最後のハードルを越える大きなひと押しになるのです。
ステップ3のポイント 不安を最小化し期待を最大化するようなコミュニケーションをとる
幼児教室の集客方法のまとめ
幼児教室に限らず、多くの教室やスクールでは間違った常識が広まっているように感じます。
それは「質の高い指導をしていれば自然と人は集まる」というものです。
確かにたくさんの生徒が通っている教室の指導は質が高いことが多いでしょう。
でも、質の高い指導を行っていたとしても、その教室の存在を知られることがなければ人は集まりませんよね?
こだわりのある指導を行っているならばその届け方にもこだわりを持つべきだと僕は思うのです。
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