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【完全版】教室経営は難しい?失敗しない経営戦略と運営方法

今回は、教室の経営・運営について様々な側面から解説したいと思います。

具体的には、起業時の教室の経営理念の作り方や事業計画の立て方から運営実務(マーケティング・集客、生徒管理、先生・社員管理、資金繰り・予算管理、新規事業・企画の立案、トラブル対処など)までを網羅的に解説し、参考までに教室経営の成功・失敗事例、おすすめのセミナーや本などを紹介します。

厳しい経営状態に陥る教室が多い昨今ですが、きちんと現状を把握し目標に向けて戦略的に取り組めば、打開策が見つかるはずです。

・教室を開業したはいいものの運営の仕方がわからない

・教室経営をしていく中でなるべくトラブルは起こしたくない

・教室の資金繰りが上手くできるのかお金の面が不安

・教室の規模を拡大したいけど先生を雇うのが不安

・教室の生徒集客や生徒管理の方法がわからない

・新しい企画や事業に挑戦したいけど何をすればいいかわからない

あなたはこれらの教室経営に関する不安や疑問に対して明確な答えを持っているでしょうか?

この記事を最後まで読めば、教室経営に関わる最低限必要な知識が身に付くようにと書き下ろしました。

きっと教室経営は難しいものではないということを理解していただけるでしょう。

目次

教室経営の基本 経営理念・経営戦略を決定する!

手軽にできる自宅開業でも、本格的なテナント開業でも経営理念や経営方針とそれを実現させるための経営戦略や経営計画を立てることはとても重要です。

なぜなら、ビジョンがないと今後教室を運営していくうえでブレが生じ、「結局なにをしたかったのか」がわからなくなってしまうケースが多いからです。

教室の規模にかかわらず、「どのような教室にするのか?」と「どうすればそのような教室が出来るのか?」を具体的に考えてみましょう。

教室経営の基本1 経営理念・経営方針の決定

まず、「どのような教室にするのか?」を考えてみましょう。

教室を運営するうえでなにを目指すのか大黒柱となるビジョンを据えるのです。

きっとこのあたりはあなたが「教室をやりたい!」と思うに至ったところにあるはずなので、どのような世界を実現したいのか、なぜ教室を始めるのかを掘り下げて考えてみると良いでしょう。

例えば、主婦であれば「主婦でも家で社会的に価値を生み出せることを証明するために主婦向けに料理教室をやりたい!」、元アスリートであれば「現役の経験や知識をいかしてセカンドキャリアも生きていけることを証明するために子供向けにスポーツ教室をやりたい!」、脱サラした人であれば「社会での経験を生かして自分のやりたいことで生計を立てられるようになりたい」という根本の思いがあります。

この思いを具現化するために「どのような教室にするのか?」を決めるといいでしょう。

教室経営の基本2 経営戦略・事業計画の決定

次に、「どうすればそのような教室が出来るのか?」を考えてみましょう。

経営戦略・戦術や事業計画というと身構えてしまいますが、目的地から現在地までの道のりを考えるのが戦略であり、その進み方が戦術であり、その道のりをどのくらいの期間で終えるのかが計画です。

人によって戦略・戦術や計画の立て方は異なりますが、僕はまず戦略と戦術を考え、次に年単位の長期計画・月単位の短期計画・日/週単位の超短期計画を立てることをおすすめします。

例えば、「プロのダンサーを目指す子供にダンスを教える教室」を始めたいとしましょう。※あくまでも簡単な例えなので参考程度にして下さい。

まず、戦略と戦術を考えてみましょう。

プロのダンサーを育てるためには、「プロになれる素質のある子を集めること」、「プロを育てるノウハウを身に付けること」、「安定して教室運営をすること」が必要です。

つまり、教室の経営を安定させるために・プロになれる素質のある子を集めるために数多くの子供を集め、そのなかで指導者としてのノウハウを身に付けていくという戦略が考えられるでしょう。

教室の経営を安定させたり、子供を集めたりするにはそれに適した集客方法の検討が必要です。また、指導者としてのノウハウを身に付けるためには数年間指導を積み、試行錯誤する必要があるでしょう。

次に、計画を考えてみましょう。

先に決めた戦略や戦術を時間軸に当てはめると、長期計画は5年目までにプロを輩出する、3年目までにプロを輩出するためのノウハウを構築する・教室の経営状態を安定させる、1年目までに生徒数を定員一杯まで集めるといった大まかな計画が立てられます。

次に、短期計画は長期計画を達成するために必要なことを段階毎に分けて考えます。基本的には、1年間をPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)の4段階に分けて考えると良いでしょう。

1年目の計画では「生徒数を定員一杯まで集める」なので、1ヶ月目は集客について調査・検討、2~6ヶ月目は集客方法の導入・運用、7ヶ月目は集客方法の分析・再検討、8~12ヶ月目は集客方法の完成と段階にわけて計画を立てることができます。

次に超短期計画は短期計画を達成するために必要となる具体的な行動を考えます。

1ヶ月目の計画では「集客方法の調査・検討」なので、1週目は教室集客の方法について調査、2週目は調査したそれぞれの集客方法について掘り下げて調査、3週目はどの種類の集客方法を導入すべきか検討、4週目は具体的にどの集客方法を導入するかの決定と具体的な行動を決めることができます。

これを1日単位にまで落とし込めると無駄なく計画を遂行することができるようになるでしょう。

また、あくまでも計画なので、途中で見直しや変更が必要となれば臨機応変に対応するようにしましょう。

【教室経営の基本】
・ブレない教室の経営理念を決める。
・どのように教室を運営していくのか戦略・戦術を練る。
・事業計画を立てる。

失敗しない教室経営・運営のやり方とは?

教室経営と偏に言っても、マーケティング、生徒・先生・お金の管理、トラブル対応、規模拡大・新規事業など様々な側面があります。

ここからは、それぞれについて詳しく解説していきたいと思います。

もちろん、経営者によってこの辺りの考え方は大きく変わってくるので、あなたも自分なりの教室経営論をつくりあげて下さい。

教室経営のやり方1 マーケティング・集客

教室は利益のほとんどが生徒の支払う月謝によって生まれるため、マーケティングの出来不出来によって経営状態が大きく変わります。

マーケティングとは、その商圏のニーズの調査・そのニーズに合った商品やサービスの開発・その商品やサービスのプロモーションを包括的に行うことを意味します。

教室開業におけるマーケティングとは、教室の商圏(生徒さんが通える範囲内)のリサーチをしてターゲットを見つけ、教室の方針とそのターゲットのニーズに合ったレッスンの内容を考え、生徒募集をかけることを指します。

教室経営のやり方1-1 周辺のリサーチとターゲットの決定

まずは教室周辺のリサーチを行いましょう。

周辺というのは、教室に通える範囲内のことを意味します。

子供向けの教室であれば小学校・中学校・高校の数・主婦向けの教室であれば住宅の数・場所・生活リズム・環境などを調べましょう。

おおよそのターゲットとなる人数は調査・計算すればわかりますし、実際に歩き回ればその地域の特色がわかるはずです。

また、競合する他の教室の様子などを覗きに行くと、さらにイメージが湧きやすいと思います。

教室経営のやり方1-2 教室の内容の決定

次にリサーチで得た情報からニーズを導き出し、先に決めた「どのような教室にするのか?」という経営理念と併せて、レッスンのやり方や教室のシステムを決めます。

レッスンは、相手のニーズと自分のやりたいことのバランスを考えて、どちらかに偏らないようにする必要があります。

なぜなら、生徒のニーズに寄りすぎたレッスンも先生の独りよがりなレッスンも長続きしないからです。

理想的には、生徒のニーズの半歩から一歩先のレッスンを行うようなカリキュラムを組むと良いでしょう。

料金・時間帯などの教室のシステムは、ターゲットが通いやすいように考える必要があります。

特に時間帯を間違えたり、その地域の特性に合ってないシステムにしたりすると物理的に通えない教室になってしまうので注意が必要です。

教室経営のやり方1-3 教室の生徒募集をかける(集客する)

教室の概要が一通り決まったら、生徒募集を行いましょう。

ブログやホームページを作ったり、チラシをポスティングしたり、地域のフリーペーパーに広告を載せたり、地元の掲示板にポスターを張ったり、目立つ看板・POPをつくったり、イベントを開いたり、特典やキャンペーンを行ったり…。

生徒を集めるために出来ることはいくらでもあります。

ただし、これらの行動が入会に結びつくまでにはタイムラグがあります。また、必ず毎月3%程度の退会者が出ます。

そのため、常に集客に注力し続けるようにしましょう。

僕ならまずはブログとホームページをつくり、その後そこに誘導するためにチラシや広告を使います。

※集客方法については、教室集客の記事もしくは各教室カテゴリーの記事を参考にして下さい。

【教室経営のやり方~生徒募集~】
・教室の周辺をリサーチする。
・ターゲットのニーズと教室の理念に合った内容を考える。
・常に生徒募集をかけ続ける。

教室経営のやり方2 生徒管理

集客で生徒を増やすのと同じように、生徒管理をすることで生徒が減らないようにすることは教室経営においてとても重要なことです。

もちろん、辞める生徒をゼロにすることは不可能ですが、最小限にとどめる工夫はしておく必要があるでしょう。

そのためには、生徒とのコミュニケーション量と質を意識する、生徒の目標を明確にして共有する、レッスン・先生の質をチェックするなどの方策が考えられます。

教室経営のやり方2-1 生徒とのコミュニケーション

生徒と積極的にコミュニケーションを取ることが継続率を高めるためには重要です。

また、そのコミュニケーションにおいて意識すべきことは量と質です。量とは生徒との接触する回数や生徒に関する情報量のことを指し、質とはそのコミュニケーションの濃さを指します。

人は接触頻度が高い人ほど無意識のうちに信頼度や好感度が上がりますし、「自分のこんなたわいのないことまで覚えてくれているんだ!」という特別感を出すことができます。

このように量と質を意識してコミュニケーションを取っているとその生徒は「常連」となり、よほどのことがない限り辞めない生徒になるのです。

教室経営のやり方2-2 生徒との目標共有

生徒と目標に向けて二人三脚で進んでいくことが継続率を高めるためには重要です。

常に目標を共有することで、レッスンを飽きさせないうえに深いコミュニケーションを生むことができます。

在籍期間が長くなってくると入会当初に持っていた目標をクリアし、レッスンもマンネリ化してしまうことが多く、生徒は飽きてしまい継続率が下がる傾向にあります。

そのため、1人1人の生徒の目標や課題を明確化かつ共有し、クリアするごとにまた新たな目標や課題を考えるというサイクルを常に回しておくことが重要です。

教室経営のやり方2-3 レッスン・先生の質をチェック

教室ビジネスにおける主な売り物はレッスンであり、それを行うのは先生なので常にその質と満足度をチェックすることは生徒の継続率を高めるために重要です。

新しい先生が入ってきたときはもちろんですが、すべてのレッスンで定期的にチェックを入れるようにしましょう。

生徒が集中してのめり込むようなレッスンを出来ていれば、生徒の継続率は高くなりますし、それを見学・体験にきた生徒は入会しやすくなります。

このように、常に顧客満足度の高いレッスンを行っていることが大切なのです。

【教室経営のやり方~生徒管理~】
・生徒とのコミュニケーションの質と量を意識する。
・生徒と目標を共有する。
・レッスンの顧客満足度を定期的にチェックする。

教室経営のやり方3 先生・社員管理

集客で生徒を増やす・生徒を減らないようにするには教室の質を保つために先生や社員の管理が必要です。

教室運営で難しい点の1つとして、先生の管理が挙げられます。

なぜなら、先生にはそれぞれのやり方や考え方があり、それにプライドを持っていることが多いからです。

そのため、先生の選び方を気を付ける、先生を適材適所で生かす、先生・社員でひとつのビジョンを共有する、レッスン・先生の質をチェックするなどの方法で先生を管理することが重要でしょう。

教室経営のやり方3-1 先生の選び方

まず優れた先生を雇うというのは教室経営をする上で最も重要な課題です。

僕のこれまでの経験則からいうと優れた先生というのは「コミュニケーション能力に長けている人」、「目標達成能力が高い人」だと考えています。

まず、コミュニケーション能力というのは決して明るく社交的である能力ではなく、きちんと生徒の言動を観察してその生徒が求めているものを与えることの出来る能力です。

生徒の感情の機微を察して適切な対応を出来ることは他の何よりも重要だと言えるでしょう。

次に、目標達成能力というのは、これまでに実績をあげているかどうかではなく、現在地から目標に達するまでの戦略・戦術を論理的に考えることができ、それを遂行するだけの思いがあることです。

決して過去の実績に惑わされることなく、論理的な思考力とそれを実現するだけの思いがあるかどうかを見るようにしましょう。

このように先生を選ぶときは、確固とした基準を持つようにしましょう。

教室経営のやり方3-2 先生の起用法

教室の経営者は、それぞれに特徴のある先生を上手く適材適所で生かすことを考えるべきです。

ポジションを決めてそこに合わせるように指示するのではなく、その人に合ったポジションを用意してあげることが重要でしょう。

そうすることで、先生の能力やモチベーションを最大限にすることができるでしょう。

しかし、実際は先生不足でその先生のやりたくないことや合っていないことをやってもらわなくてはいけないこともあります。

そのような場合は、きちんとその旨を伝えて、今後対処する姿勢があることを真摯に伝えることが重要でしょう。

このように、先生になにかを求めるのではなく、先生が生かされる環境をつくることを意識しましょう。

教室経営のやり方3-3 先生・社員とのビジョンの共有

教室のビジョンを先生・社員ときちんと共有することは、教室の一貫性を保つためにとても重要です。

それぞれの先生を生かすだけでは教室としてのまとまりが出ず、教室を継続していくことが難しくなります。

「どのような方向性で教室を運営していくのか」を共有することで、それを基準としたレッスンや行動をすることができるようになるでしょう。

ビジョンがはっきりすることですべてがそこに帰属するようになり、自然とまとまりが生まれるのです。

先生や社員、そこに通う生徒、何よりも経営者であるあなたがワクワクするようなビジョンを共有できると良いでしょう。

教室経営のやり方3-4 レッスン・先生の質をチェック

教室ビジネスにおける主な売り物はレッスンであり、それを行う先生の質をチェックすることは重要です。

ただし、先生に圧力をかけるようなチェックではなく、きちんと品質が保たれているかどうかを客観的に判断できるような指標をもってチェックすべきでしょう。

先生も人間なので指導の質に必ず浮き沈みが生まれます。好調なときに行き過ぎた指導をしていないか・不調なときに指導をないがしろにしていないかを主にチェックすべきでしょう。

また、そのときの先生への声かけにも最大限気を付けましょう。

最大のリスペクトを示しつつ、プライドを傷つけないように気をつけながらコミュニケーションを取りましょう。

そうすることで先生も理解して改善に努めてくれるようになるでしょう。

【教室経営のやり方~先生・社員管理~】
・先生を選ぶときの確固とした基準を持つ。
・先生に求めるのではなく、先生の求めている環境を用意する。
・先生・社員とビジョンを共有する。
・先生の指導を定期的にチェックする。

教室経営のやり方4 お金の管理(資金繰り・予算管理)

教室経営と切っても切れないのはお金に関する課題でしょう。

教室ビジネスの主な収入は生徒の支払う会費(月謝)ですが、支出は開業資金の返済、教室のテナント料、先生の給与、備品の購入、教室の修繕など多岐に渡ります。

年度初めに教室の予算管理をしたり、実際の収入と支出のバランスが教室の経営段階(フェーズ)に適しているかどうかを検討したりする必要があります。

教室の経営を安定させるためには常に十分な利益を出せるようにすべきであり、教室の経営を拡大するためには一時的に赤字になったとしてもリスクを負うべきでしょう。

では、教室の予算管理・資金繰り、経営者の年収、税金について解説しましょう。

教室経営のやり方4-1 教室の予算管理・資金繰り

教室ビジネスは、他のビジネスモデルよりもシンプルな仕組みになっているので、予算管理や資金繰りで難しいことはありません。

主な収入源は生徒の支払う会費なので、収入がどのくらいになるか読むことはできますし、支出に関しても数年に一度教室の修繕などに大きなお金がかかることはありますが、いきなり支出がかさんで経営難に陥るようなことはありません。

要するに、良くも悪くも教室ビジネスで経営状態が計画を逸脱することは少ないのです。

年度初めにはきちんとその年の収入・支出に関する計画を立て、その計画通りに進んでいるかを継続的に検討していくことが重要です。

基本的に、教室経営ではなだらかに落ちていく収入を見て見ぬふりしなければ経営難に陥ることはないでしょう。

教室経営のやり方4-2 教室経営者の年収

教室を経営する身としてどうしても気になるのは、教室経営者の平均年収でしょう。

基本的に、スクール・教室の経営者の年収には大きな幅があり、その分布にもばらつきがあるので平均を出しても価値のある情報とはいえないでしょう。

最近は少子化や不景気の影響もあり、塾や教室の経営を続けるのは厳しいという声も多く聞きます。

しかし、先に書いたように教室の売り上げのほとんどは生徒が支払う月謝なので、生徒数が多い教室を経営すればするほど単純に経営者の年収は高くなるものです。

また、リスクはありますが軌道に乗ってきたら先生やコーチを増やして多店舗展開することで、年収を増やすことが可能です。

つまり、結局のところスクール・教室の経営者の年収は「いかに生徒を集めて継続してもらうか」にかかってくるので、その人次第としか言いようがないのです。

教室経営のやり方4-4 教室経営にかかる税金・確定申告

個人事業主として教室を開業している場合は、教室の売り上げから必要経費(所得控除)を差し引いた額に所得税・住民税・消費税・個人事業税などがかかります。

法人として教室を開業している場合は、教室の売り上げから必要経費を差し引いた額に、法人税・法人住民税・法人事業税・地方法人特別税・消費税・固定資産税などがかかります。

どちらも確定申告を行うことで、課税される金額が決まります。

教室経営の場合は、お金の出入りが非常に単純であることが多いので個人・法人問わず確定申告を経営者や経理担当の方が行うこともありますが、税理士に頼むとほぼ丸投げで節税対策までして確定申告をしてくれます。

自分の教室に合った税理士を探すなら完全無料で使える税理士ドットコムがおすすめです。
税理士ドットコム

※最近はクラウド会計のソフトウェアも充実しているので、素人でも全く問題なく青色申告することが可能です!ちなみに僕はマネーフォワード会計を使って確定申告を行っています。

【教室経営のやり方~お金の管理~】
・教室の予算管理や資金繰りを考える。
・教室の収入と支出のバランスを検討する。
・税金について頭に入れておく。

教室経営のやり方5 新規企画の立案・教室事業の拡大

教室を経営していくと、必ず新しい企画を始めたり、教室数を増やしたりといったリスクを負ってチャレンジしなくてはいけないフェーズがやってきます。

なぜなら、教室運営は同じことの繰り返しになるのでマンネリ化しやすく、生徒・先生・社員はもちろん経営者自身にも飽きが来てしまうからです。

人間は慣れによってパフォーマンスの効率が上がりますが、その先の飽きによってパフォーマンスの質は落ちます。

そのため、常に新しいことにチャレンジすることで高いパフォーマンスを保つようにすることが重要なのです。

では、新規企画の立案、教室事業の拡大について解説していきましょう

教室経営のやり方5-1 新規企画の立案

新たな企画に取り組むことによって、教室の宣伝広告になったり、実際に生徒が増えたりするような企画を考えることが重要です。

なぜなら、そうすることで企画と教室事業が連動し、高い費用対効果が見込めるからです。

例えば、スポーツ教室であれば大会の開催や教室内イベントの企画をすると良いでしょう。

なぜなら、イベントはあまり元手をかけずに利益を得られるだけでなく、教室の宣伝効果、参加者に教室への勧誘効果が期待できるからです。

また、定期的に教室内イベントを開催することで生徒の教室への帰属意識を高めることも出来るでしょう。

このように、新たな企画を立案するときには、既存の教室ビジネスとシナジーが生まれる可能性のあるもののなかで、比較的簡単に出来るものから優先して取り組むことをおすすめします。

教室経営のやり方5-2 教室事業の拡大

教室ビジネスにおいて多店舗展開は経営者として成功の証と言っても過言ではありません。

当たり前ですが、新たに教室数を増やして成功することができれば、売り上げを倍々に伸ばしていくことが可能です。

僕は、教室の事業拡大をするなら、てこ入れすれば上手くいきそうな教室を買い取ることをおすすめします。

なぜなら、新規で教室を増やすとなると教室開業と同じで費用的・時間的なコストが大きくかかるからです。

既に教室として成り立っているところにすこし手を加えるのと、新規で教室を立ち上げるのではリスクもコストも大きく変わってくるでしょう。

【教室経営のやり方~事業拡大~】
・本業とシナジーの生まれる企画を行う。
・既にある教室を傘下に加えていく。

教室経営のやり方6 トラブル対応・リスク回避

教室を運営していると、いくら対策をしていたとしても必ずなにかしらのトラブルが起こります。

生徒やその親御さんからのクレーム、月謝の滞納(未回収)、自然災害(台風・地震)、近隣トラブル、盗難・空き巣など…。

そのため、トラブルを起こさないようにするのではなく、トラブルが起きたときに迅速に正しい対応が出来るように準備することが重要です。

トラブルの対処には大きな労力がかかりますが、火が小さいうちに消せるように努力しましょう。

では、事前に考えうるトラブルの対策について考えてみましょう。

教室経営のやり方6-1 生徒・保護者からのクレーム

生徒や保護者からのクレームは、教室で起こるトラブルの代名詞と言っても過言ではないでしょう。

先生やコーチの指導方法・内容に関するクレーム、教室のシステムや料金に関するクレームなど、その種類は様々です。

このトラブルの対策としては、クレーム処理のマニュアルを決めておくことが重要でしょう。

生徒や保護者からのクレームには2種類あり、「論理的クレーム」と「感情的クレーム」があります。

前者は、生徒目線で論理的に考えて教室やレッスンのおかしなところを指摘してくれるため、成長に繋がる可能性があるので、きちんとヒアリングをして対処するようにしましょう。

後者は、生徒や保護者に教室や先生に対する敵意帰属バイアスがかかり、自分が不愉快に感じたことをただぶつけてくるだけなので、相手が満足するような回答をしてその場を収めるもしくは辞めてもらうようにしましょう。

このように、生徒や保護者からのクレームに対しては、解決すべきクレームなのかどうかを判断し、無駄に精神をすり減らさないようにすることが重要なのです。

教室経営のやり方6-2 月謝の滞納

最近はクレジットカードや銀行口座からの自動引き落としを導入することによって、月謝や会費の滞納が起こらないようになってきました。

しかし、生徒数があまり多くない小規模な教室や現金主義の生徒が多い教室の場合は、未だに毎月現金で支払ってもらっているところも多々あります。

このトラブルの対策としては、自動引き落としのシステムを導入するのが一番ですが、未納の生徒に書面で通達する、先生や社員に未納金の回収に関するルールを設けるという方法が考えられます。

生徒側に対しては口頭ではなく書面で伝えることが重要です。また、滞納をした場合どうなるのか等を入会時に確認しておくといいでしょう。

また、未納金を回収に関するルール(例:先生や社員の給与に連動させる・未納金回収ボーナスを出すなど)を先生・社員に対して設けるのも良いでしょう。

このように、月謝の滞納に関してはシステムを改善するか、生徒・先生・社員に対してルールを設けるかで対策することが重要でしょう。

教室経営のやり方6-3 自然災害(台風・地震など)

台風や地震などの自然災害によって教室に損害が起こった場合、その修繕をしなくてはいけません。

一気に多額の修繕費が必要になるため、教室の資金繰りが苦しくなります。

このトラブルの対策としては、損害保険に加入しておくことです。

教室の規模や種類に応じて保険料は異なりますが、保険に入っておくことで修繕にかかる費用を一部もしくは全部保証してもらうことができます。

このように、自然災害によるキャッシュのショートを防ぐためにも、保険に入るのは必須でしょう。

教室経営のやり方6-4 近隣からのクレーム

教室を運営していると近隣の住民からクレームが来ることもあります。

レッスンや子供の声による騒音、落ち葉などの清掃不良、場外に出たボールによる損害などで近隣の住民に迷惑をかけてしまうことがあるでしょう。

このトラブルの対策としては、「5-1 生徒・保護者からのクレーム」と同じようにマニュアルを用意しておくと良いでしょう。

ただし、教室が住宅よりも後に出来た場合はきちんと挨拶回りをして、良好な関係を築くことが重要でしょう。

身近な存在であるからこそ教室の味方でいてもらえるようにコミュニケーションをとりましょう。

教室経営のやり方6-5 盗難・空き巣

最近は防犯カメラ・センサーなどのセキュリティを導入することによって、空き巣や盗難の被害を防止できるようになりました。

しかし、教室内部の盗難(生徒・先生問わず)には警戒する必要があります。

このトラブルの対策としては、必要最低限の人以外に現金や重要資料の在処を教えない、見通しのよい教室レイアウトにするなどが考えられます。

人は環境によって行動が変わります。そのため、生徒・先生・社員が変な考えを起こさないような環境づくりをすることが重要なのです。

このように、盗難や空き巣を防ぐためにはセキュリティを万全にするだけでなく、風通しの良い環境づくりが大切なのです。

【教室経営のやり方~トラブル対応~】
・事前にトラブルが起こらないように対策しておく。
・必ず起こるトラブルに正しく・即座に対応できるように準備する。

参考1 教室経営の成功事例と失敗事例

ここからは参考までに教室経営の成功例と失敗例を1つずつ紹介したいと思います。

もちろん、同じことをすれば成功する(失敗する)というわけではありませんが、過去の事例から学べることは数多くあります。

※これらの体験談はクラウドソーシングで依頼し、実際に教室運営経験のある方に教室の成功・失敗の原因と一言を執筆して頂きました。

教室経営の成功事例 子供向け英語教室

私は東京都内で10年前から未就学児を対象に英語教室を運営しています。教室数も順調に増えて現在は4教室を運営しています。

最初は元手のかからない自宅開業を考えましたが、仕事としてきちんと取り組みたいという思いから金融公庫からお金を借り入れて、駅近のビルのテナントを1室借りて教室を始めました。

借りられたお金もあまり多くなかったので、内装等にはあまりこだわらず(こだわりたかったですが!)自作できるものは自作し、ホームページ制作やインターネット広告などの宣伝広告にお金をかけました。

また、私自身が幼少期からアメリカに住んでいたこともあり、英語教育の内容には強いこだわりを持っていました。基本的にはテキストやCDベースで英語を学ぶのではなく、子供が英語でしかコミュニケーションを取れないシチュエーションをつくって実践(ごっこ遊び)から学ぶようにしています。

成功の要因は、はじめに宣伝広告費にお金をかけたこと、内容に独自のこだわりがあることだと思います。

まず、私の場合は他に教室開業をしている方と比べて初期投資に使えるお金があまり多くなかったことが幸いして、「無駄遣いしないように!」と財布のひもが固かったのが功を奏したのだと思います。

教室を借りるとなぜか様々な業者から営業電話がかかってくるのですが、全て断りました。

生徒数や売り上げのアップに繋がるであろうこと以外は徹底的に排除したので、開業後に軌道に乗るまでにかかった運営費用も問題なく余裕をもって支払うことができました。

次に、内容や指導方法が他の英語教室や英会話スクールと被らない独自のものであり、成果が親御さんの目に見えることも大きな成功要因だと思います。

手間はかかりますが、ごっこ遊びをしながら英語でコミュニケーションを取るという方針で指導をしているので、何よりも子どもは楽しんでくれますし、英語で買い物などを出来るようになっている子どもの姿を見た親御さんも喜んでくれています。

教室は誰でも開けるからこそ、こだわりがはっきりとしていることが重要なのだと思います。

【成功の秘訣】
・独自の指導方法を持っている。
・親に成果が見えやすいレッスンをしている。
・使うべきところに初期投資を行った。

教室経営の失敗事例 ヨガ教室

趣味が高じてヨガインストラクターの資格を取り、2年前にヨガ教室を開業しました。

最初は知り合いのつてで、フィットネスジムのプログラムの中でヨガのセッションを担当していましたが、次第に自分でスタジオを持てばもっとお客さんに満足してもらえるのではないかと思うようになりました。

家族からは「このままで良いんじゃないの?」と止められましたが、独身時代に貯めていたお金を使って2年前にテナントを借りてヨガスタジオを開業しました。

ほとんどの開業資金をテナントの契約や内外装に使ってしまったため、ブログ・ホームページ・チラシは自作しました。

最初は、元のフィットネスジムで教えていた方が様子見がてらいらっしゃったのですが、立地の悪さ(駅から徒歩10分・駐車場なし)もあり徐々に客足は減っていきました。

今も数名は継続して通ってくれていますが、テナント料とトントン程度しか売り上げがない状態です。

失敗の原因は、無計画に教室を始めてしまったことだと思います。

まず、自分がフィットネスで働いていたときに思い描いていた理想のスタジオ像を実現するためにお金を使いすぎました。

また、販促のために配ったチラシもほとんど効果はなく、ブログやホームページも今通ってくれている人のアクセスくらいしかありません。

「良いものをつくれば必ずヨガ好きの人が口コミで集まってくれる!」と思っていたのですが、正直甘かったです。

今はお金も時間もない状態なので、教室の経営を良くするためになにか新たな取り組みにチャレンジすることも出来ません。

このまま続けられるところまでは続けて廃業するしかないのかなと思う一方で、なにか一発逆転のチャンスがないか探しています。

【失敗の原因】
・論理性のある経営計画をしていなかった。
・お金も時間もない自転車操業に陥っている。

参考2 教室経営に関する本・セミナー

教室経営に関する情報は溢れるほど存在します。

この「カンコドリがなくまえに」のようなウェブサイトや本、セミナー・イベントなどさまざまな形で情報を得ることができます。

先人たちの知恵や経験をインプットしておけば、スムーズに教室運営をすすめることができるでしょう。

ここでは教室運営のために読んでおくべきおすすめの書籍を紹介したいと思います。

教室経営のために読むべき本 著・佐藤仁「生徒集客バイブル」

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スクール&教室運営のための「生徒集客バイブル」 [ 佐藤仁 ]
価格:2570円(税込、送料無料) (2018/11/8時点)

 

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この本は教室の集客について体系的に学びたい人におすすめの本です。

具体的な教室集客術というよりも生徒を増やすため・減らさないための考え方を教えてくれる1度は目を通しておきたい1冊です。

他の本と比較して1冊の情報量が圧倒的に多いのは魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・佐藤仁「スクール&教室開業・経営バイブル」

この本は教室開業・集客・経営について体系的に学びたい人におすすめの本です。

具体的な教室運営術というよりも網羅的に教室運営について知っておくべきことが書かれているので、最初に一度目を通しておくと良いと思います。

他の本と比較して1冊の情報量が圧倒的に多いのは魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・高橋貴子「しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル」

この本は自宅での教室開業・集客・経営について学びたい女性におすすめの本です。

特に「事業をやったことがない!」という教室・スクールビジネス初心者は読んでみると良いでしょう。

他の本と比較して女性らしい繊細さを感じられるのが魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・水藤英司「お客様をやめさせないスクール&教室運営の仕組み」

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「お客様をやめさせない」スクール&教室運営の仕組み (Do books) [ 水藤英司 ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2018/11/8時点)

 

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この本は教室運営、特に生徒とのコミュニケーションについて学びたい人におすすめの本です。

人気の教室や先生が無意識にやっていることを文章にしてわかりやすく解説してくれているので、教室を始める前の接客心得として読んでおくと良いでしょう。

他の本と比較して教室運営にフォーカスして書いているので、内容がより具体的で濃いのが魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・はあちゅう「「自分」を仕事にする生き方」

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「自分」を仕事にする生き方 [ はあちゅう ]
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この本は先生としての在り方について学びたい人におすすめの本です。

先生は自分自身が売り物です。自分の知識や経験がどうすれば武器になるのかを教えてくれる価値ある1冊です。

他の本と比較して教室・スクールビジネスという狭い世界に垣根を越えて新たな気付きを与えてくれるのが魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・藤原和博「藤原先生、これからの働き方について教えてください。」

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤原先生、これからの働き方について教えてください。 (DISCOVER21世紀の学校) [ 藤原 和博 ]
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この本は先生や経営者としてこれからどうすべきかを学びたい人におすすめの本です。

「自分の希少性を高めるためにどうすればいいのか?」という重要なテーマについてわかりやすく教えてくれます。

他の本と比較して教室・スクールビジネスの常識に囚われない知見を与えてくれるのが魅力でしょう。

教室経営のために読むべき本 著・高井洋子「すぐに1億円」

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すぐに1億円 小さな会社のビジネスモデル超入門 [ 高井 洋子 ]
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この本は教室の経営者がビジネスモデルを検討する際におすすめの本です。

小さな事業規模でも儲けの種を見つける方法をストーリー仕立てで教えてくれます。

他の本と比較すると具体的なビジネスモデルを学べる1冊だといえるでしょう。

まとめ

教室ビジネスというのはシンプルなビジネスモデルなので、論理的な思考がきちんとできれば運営することが可能です。

きちんと現状を見極めて、目標に向けて一歩ずつ歩みをすすめていくことが重要でしょう。

絶対に現実を見て見ぬふりしてはいけません。

上手くいっていないときは上手くいっていないなりの理由があり、上手くいっているときは上手くいっている理由が必ずあるのです。

生徒ファーストであることを忘れずに、先生・社員もやりがいを持って働ける環境をつくりましょう。

きっと生徒-先生-経営者、全員が満足する教室経営ができるでしょう!

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