今回は、茶道教室の集客方法を考えていきたいと思います。
茶道教室は、個人的に家や古民家・お寺の一室を借りて行っているものや地区のコミュニティセンターで行っているものなど、子供から大人・シニアまで習い事や趣味として広い年代に親しまれています。
しかし、茶道というと敷居が高いイメージもありなかなか初心者は通いにくく、新規で人を集めるのが難しい教室の1つと言えるでしょう。
生徒さんの口コミで人が集まるのはとても良いことですが、それだけで継続的に人を集め続けるのは難しいでしょう。特に開業したばかりの茶道教室はきっかけを掴むまでが大変です。
あなたの教室の方針に共感してくれる人を必要な人数だけ継続的に集める、理想の集客を目指すべきです。
では、茶道教室の生徒の集め方の現状分析を行い、集客課題とその対策を考え、茶道教室の理想の集客を導き出しましょう。
茶道教室の集客方法の分析と課題
僕は集客について相談やコンサルティングを行う際、集客を3段階に分けて説明しています。
ステップ1は「ターゲットにリーチすること」、ステップ2は「商品やサービスを体験してもらうこと」、ステップ3は「契約を結ぶこと」です。
茶道教室で言えば、ステップ1でお問合せ(見込み客)を増やし、ステップ2・3で入会率(新規生徒/見込み客)を高めることが出来れば生徒数をアップすることが可能だということです。
言い換えるならば、この3ステップ全てが揃わないと理想の集客は難しいということです。
では、それぞれの集客ステップにおいて、茶道教室が抱えている課題を挙げてみましょう。
アナログな集客方法だけでは茶道教室の存在が十分に広まらない
今現在、茶道を習いたい人にリーチする=教室の存在を知ってもらうための手段としては「チラシを配る・貼る」、「生徒さんの口コミで広まる」というアナログな方法に頼りきりと言っても過言ではありません。
このようなターゲットへのリーチの仕方は、不確定要素が多くどんな人がどれくらいの人数集まるのか予測することができませんし、その地域内でしか存在は広まりません。
茶道教室の先生や主なターゲットの年齢層が高いことが一番の原因ですが、これから茶道教室を開くならば若者や子供を取り込まなくては、その運営は継続していきません。
茶道教室に通ってみたいと思っている初心者の若年層はたくさんいるにも拘わらず、インターネット上に情報が少なく、尻込みしてしまうケースがほとんどでしょう。
ちなみに、「神奈川 茶道教室」と調べて出てくる茶道教室は1件のみでした。
他のジャンルの教室・スクールではありえないほどアナログへの依存度が高いのが問題でしょう。
ステップ1の課題 アナログ集客への依存度が高く、効率よく見込み客にリーチ出来ていない。
先生から生徒さんへ一方通行の茶道教室になりがち
茶道教室に限らず、教室やスクールというのはどうしても先生から生徒さんへ一方通行のコミュニケーションになりがちです。
これまでは、先生が教えたいことを教える教室やカリキュラムやマニュアルに沿って教える教室がほとんどでした。
しかし、インターネットやそれを扱う端末(パソコン・スマートフォン)が発達し情報が溢れている昨今では、一方通行で知識を与えられることに価値を感じにくくなっています。
自分がわからないことはすぐに検索できるわけですから、知識や情報を教室で習う必要がないのです。
ステップ2の課題 教室の在り方が時代にマッチしていない。
茶道教室にお金を支払う・時間をかけることで得られる価値の提示が弱い
人がお金を払う1番の対象は「生活必需品」です。
生きるために必要なものや生きる上で生まれる欲求を満たすものがそれに当たります。
茶道を習うことは、決して生きるために必要なことではありません。
つまり、茶道にお金と時間をかけることにどんな価値があるのか、先生はきちんと説明しないといけません。
「もし自分がお茶を習うとしたら…。」という目線を先生が持っていなくてはいけません。
どうしても茶道のある生活が当たり前になっている先生は生徒目線を忘れがちなのです。
ステップ3の課題 生徒さんがお金と時間を使って通う価値を説明できていない。
茶道教室の集客方法に関するアイデアとノウハウ
ここまでで、なぜあなたの茶道教室に人が集まらないのか原因がなんとなくわかったでしょうか?
それぞれのステップの課題を順々にクリアしていかない限り、質と量を両立した理想の集客は実現できません。
では、ここからは課題を解決するための具体的な集客アイデアとノウハウをお伝えしたいと思います。
WEB集客などのデジタル集客を戦略立てて行う
インターネットが生まれスマホが普及した昨今、ほとんどの人が習い事を始めようと思ったら検索をするようになりました。
つまり、その人たちが検索するキーワードを予測し、検索されたときに教室のホームページやブログが上位に表示されるようにすれば、自ずと狙った人を集められるようになるということです。
例えば、横浜に住むお茶初心者であれば「横浜 茶道教室 初心者」と調べるでしょうし、本格的に茶道に取り組みたいと思っている上級者であれば「茶道教室 有名(流派)」と調べるでしょう。
つまり、これらのキーワードでホームページやブログを上位に表示させるようにすれば、その教室の方針に合わせて茶道を習いたい人を集めることが出来るというわけです。
検索上位に表示させるためには、お金を払って有料インターネット広告を出す方法とホームページやブログのSEO(検索エンジン最適化)をかける方法があります。
前者は、設定したキーワードで検索したとき支払った金額順にホームページやブログが検索結果上位に表示されるようになります。つまり、大手などの資本の大きなところが有利な方法になります。
後者は、Googleなどの検索エンジンに高評価を得られるサイトをつくる技術さえあれば、資本の大きさは関係ありません。僕はこれを教えています。
どちらの方法を取るにしても、狙うターゲットが調べそうなキーワードでホームページやブログを上位に表示させることが現代集客の基本と言えるでしょう。
ステップ1のポイント ターゲットが調べそうなキーワードでホームページやブログを上位に表示させる。
教えたいことと教わりたいことのバランスを保つ
先生が教えたいことや伝えたいことを一方的に押し付けるような教室はなかなか継続しません。
最近は、業界や分野を問わず双方向でコミュニケーションを行うような企画や商品・サービスが流行しています。
教室でも、ガチガチに作り込まれた講座を用意するのではなく、緩くアウトラインだけを決めた講座を用意してそのときの生徒さんと一緒に中身を作り上げることが重要です。
「生徒さんが教わりたいこと」を中心に「自分の教えたいこと」を随所に盛り込むことでその都度内容が変わり、お互いに良い緊張感を持った空間が出来上がるため、定期的に通いたくなる教室になるでしょう。
また、きちんと生徒さん1人1人が教わりたいことにコミットしていくことは、先生としての引き出しを増やすことにも繋がるでしょう。
ステップ2のポイント 一方通行ではなく生徒さんと共にレッスンをつくり上げる。
茶道教室に通うことで得られる価値を生徒さん1人1人にきちんと伝える
生徒さんが茶道教室に何を求めてやってきているのかをきちんと把握することが重要です。
「和装の似合う美しく品のある女性になりたい!」、「趣味でお茶をやっていると言えるようになりたい!」、「毎週末に非日常的な体験をしてリラックスしたい!」などなど…。
基本的に、人は茶道を習いたくて茶道教室に通うのではなく、茶道を習うことで得られる「価値」のために茶道教室に通うのです。
これは茶道に限ったことではありません。
例えば、ジムに通っている人はジムに通いたいから通っているのではありませんよね?ジムに通うことで「筋肉を鍛えたい」とか、「健康になりたい」という欲求が叶えられそうだから通うわけです。
だから、生徒さんが茶道教室に通うことで何を得たいのかをきちんと把握し、それをこの教室ならば叶えられるということを伝える必要があるでしょう。
そうすれば、お金と時間を使ってでも通おうと思ってもらえるでしょう。
ステップ3のポイント 契約の段階で、使うお金と時間を越える価値があることを説明する。
茶道教室の集客方法のまとめ
なぜ茶道の世界を志す若者が少なくなっているのか?
その原因の1つとして「集客」が挙げられると僕は思います。
今後も、時代に合った集客のやり方を取り入れないのであれば、衰退していくのは自明でしょう。
時代が変われば、なにごとも少しずつ変わらなくてはいけません。
茶道教室は、きちんと若年層や子供に興味を持ってもらえるような集客をすべきです。
もしあなたが何をしていいかわからないなら、一度ご相談ください。
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