自分の経験を生かして音楽教室を開業したはいいものの、チラシを配っても、看板を作っても、地域のフリーペーパーに掲載しても全然生徒が集まらない…。
あなたもそんなお悩みを抱える先生の1人でしょう。
音楽教室に人が集まらない理由として、少子化が進んでいるから、立地が悪いから、知名度が低いから、大手音楽教室が近隣にあるから…という声をよく耳にしますが、これらはどれも言い訳にしか過ぎません。
どんな状況下であっても、集客というものの本質を捉え、その原理原則にのっとってきちんと行動すれば必ず効果は表れるのです。
今回は、集客が上手くいっていない街の音楽教室が抱える原因とその解決策を解説します。
マニアックな楽器を取り扱う音楽教室や個人経営の小さな音楽教室でも、集客力を上げることが必ず出来るのです。
目次
あなたの音楽教室に生徒が集まらない理由とは?
僕はこれまでに自分でテニススクールを開業したり、数多くのジャンルの教室ビジネスのコンサルティングを行ってきました。
その中で、経営や集客に行き詰まりを感じている教室にはある共通点があることに気が付きました。
それは、「どうすれば売り上げがアップするのか?」、「どうすれば生徒が集まるのか?」という問いに対して、論理的な思考で答えを導き出せていないという点です。
そのため、生徒集めのために様々な施策を試みるもののどれも空回りしてしまうのです。
僕は集客というものは常に3つのステップで構成されており、「新規入会者数=お問合せ数・体験者数×入会率」という式が成り立つと考えています。(関連記事:音楽教室に生徒を集める集客方法)
つまり、生徒を増やすには、この式の要素であるお問合せや体験者の数を増やすか入会率を高めるしかないのです。
では、それを念頭に置いて生徒集めに苦戦している音楽教室の原因と対策をそれぞれ詳しくみていきましょう。
そもそも音楽教室の存在を知られていない
毎月のお問合せ・体験の申し込みがほぼゼロに等しいというケースは教室ビジネスにおいて珍しくありません。
また、そのような状況に陥ったときに「より良い指導を行えるようになれば自然と生徒は集まる!」と信じてやまない先生が多いのも確かです。
しかし、誰にもあなたの教室があることすら知られていない状態でいくら良い指導を行ったとしても、そもそも指導を受ける人がほとんどいないのだから広がりようがないということに気が付かなくてはいけません。
チラシやフリーペーパー、看板、POPで存在を知らせているつもりでも、多くの人はそれらを見ていません。チラシは見る前に捨てられ、こだわって作った看板やPOPはなかなか読まれません。
なぜなら、インターネットが普及してスマホを使う人が携帯電話利用者の過半数を超えた昨今、「だれでも・いつでも・どこでも」自分が欲しい情報にアクセスすることが出来るようになったからです。
この状況を逆手に取れば、「楽器を習いたい」と思った人がスマホやパソコンを使って「住んでる地域名+音楽教室(楽器名教室)」と調べたときに、あなたの教室のホームページやブログが見られやすい位置にあれば(検索順位上位1~3位)、自動的にあなたの教室の存在を知ってもらえるということです。(関連記事:音楽教室にネット集客で生徒を集める方法)
教室の存在を知ってもらえれば、それに応じてお問合せや体験・見学も増えることは間違いないでしょう。
生徒や親御さんのニーズに応えられていない
当たり前のことですが、指導の質が低く生徒の期待に応えられなければ入会率が大きく下がり、生徒数は増えにくくなります。
もちろん、教室の主は先生ですから「先生だからこそ出来るこだわりのレッスン」を大切にしなくてはいけません。
しかし、その中で要所要所きちんと生徒のニーズに応えていくことが重要です。
僕は、音楽室に通う生徒や親御さんのニーズは大きく分けて2つあると考えています。
1つは、楽器の上達です。
「楽器を弾ける・吹けるようになりたい!」、「楽器の演奏を楽しめるようになりたい!」というのが一番のニーズと言っても間違いないでしょう。
そのためには、どんな生徒が来てもその人に合った指導が行えるように経験を積み重ね、教え方の引き出しを数多く持っておくことが重要です。
もう1つのニーズは、人との信頼関係の構築です。
もちろん、先に挙げた楽器の上達やは大前提ですが、それ以上に大切なのは「生徒」と「先生」ではなく人と人との人間関係の在り方にあると考えています。
教室というコミュニティに属することは、その生徒さんは新しい人間関係を求めているということなのです。
もしかしたら、一生懸命に真摯な姿勢で1人1人と向き合うことが人を集める一番の方法だと言っても良いのかもしれません。
教室の料金・時間・クラスレベルの設定が適切でない
月謝、時間帯、クラスレベルの設定が原因で生徒が集まらないケースは意外と少なくありません。
先生が決めたレッスンの時間帯が学校のスケジュールと合わなかったり、大手音楽教室や周辺の楽器教室の月謝と大きく差があったりというのは意外と起こるものです。
自分の常識にとらわれることなく、親御さんはどのくらいまで月謝として払えるのか、周辺の学校のスケジュールとブッキングしていないか、クラスのレベル設定は適切なのかなど細かなところに気を配ることはとても重要です。
そして、問題点を見つけたらすぐに変更するスピード感を大切にしましょう。
決して格安にしたり、全てを生徒に合わせたりする必要はありません。
生徒や親御さんの要望に出来るだけ沿いながらも、自分の教室の色を強く押し出すということが料金や時間帯を決定する上でも大切だということです。
生徒が集まらない音楽教室のまとめ
生徒が集まらないのには必ず原因があり、原因が見つかれば必ず解決策はあります。
だから、慌てずに冷静に考えて下さい。
意味のない広告にお金をかけたり、意味のないブログやSNSの更新したり、空いた時間にチラシのポスティングをしたり…。
それが本当にあなたの教室に生徒を集めるための最善策なのでしょうか?
今はきっと3ステップのうちのどれかが欠けているのです。
ただ生徒が集まらないと嘆くのではなく、原因を見つけ具体的な行動を起こしましょう。
関連記事:【完全版】音楽教室の集客と生徒募集の方法
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